2013年8月1日木曜日

*活動、作業のペースダウンについて

この数ヶ月、体調不良のためさまざまなご案内ができず、大変失礼いたしました。
少し長くなりますが、その報告と、回復のための活動、作業のペースダウンについて、ここにお願い申しあげます。

・経緯
一昨年より、私は、皆さまの震災以降の身体症状を収集と状況理解のための活動を行なって参りました。その間、昨年、11月に一時帰国、また、12月には約一ヶ月に渡り帰国いたしました。11月は成田に数時間、東京と関西に数日づつ、12月は東京に滞在いたしました。そのいずれも、成田、東京に滞在の際は、咳と喉と肺の痛みが止まらず、12月の東京でのひと月滞在については、体力が限界であると感じました。

今年の二月、東京からカナダに移動しましたが、カナダに居る間に喉と胸の痛みは消えたものの、腕に紫斑が現れました。そして、アメリカに戻り、5月10日の夜中に、脳動脈瘤の破裂により病院に緊急搬送されました。搬送中の救急車の中でも、CTスキャンを撮る前までも、医師とやり取りをしていたようですが、CTスキャンから出てくると完全に意識がなく、そのためすぐさま開頭し、破裂した血流を出すための処置がとられ、明け方、少なくともまだ助かる可能性もあるかもしれないと、600キロ離れたセントルイスの病院にヘリで緊急搬送されました。友人たちには、このままでは助からない、と伝えられ、危篤のため日本から家族が呼び寄せられました。

セントルイスの病院で再び開頭し、10時間におよぶもう一つの動脈瘤のクリッピングの手術が行われ、6月半ばに退院することができました。しかし、私は5月10日より、7月半ばまでの記憶がありません。医師からは障害が残るために、退院後一年から二年は施設に入院しリファビリを行うよう、家族や友人には伝えられたようです。

退院後、最低一ヶ月は常に管理、手助けする付き添いをそばにつけることを条件に自宅療養となりましたが、障害は全くないものの、回復途中に四回ほど突然気を失い倒れました。また、7月15日、血圧が上214,下150まで上がったために一日、緊急入院いたしました。現在は、降圧剤を服用していますが、些細な事で血圧が突然上昇します。

このようなことから、再発がないとは言い切れず、これまでの作業について皆さまにはご迷惑をおかけいたしますが、しばらくペースダウンさせていただければと思います。

以上、何卒、よろしくお願い申しあげます。

FRCSR 安友志乃

2013年5月10日金曜日

原子力発電所事故後1ヶ月以内の福島での、ホールボディーカウンターによる内部被ばく量の評価



長崎大学・福島医科大
山下俊一共著の内部被ばく論文(有料)
Naoki Matsuda, Atsushi Kumagai, Akira Ohtsuru, Naoko Morita, Miwa Miura, Masahiro Yoshida, Takashi Kudo, Noboru Takamura, and Shunichi Yamashita (2013)
Assessment of Internal Exposure Doses in Fukushima by a Whole Body Counter Within One Month after the Nuclear Power Plant Accident. Radiation Research In-Press.


アブストラクト

2011年3月11日の原子力発電所事故の後の福島での初期の内部被ばく量の情報は、当初の組織的困難、バックグラウンド放射線量の高さと放射能測定装置の汚染によって、かなり限られている。福島から約1200km離れた長崎で、2011年3月15日以来、避難者と福島県の短期滞在者の内部被ばく量がホールボディーカウンターによって測定されている。
水平ベッド型の、NaIシンチレーション検知器を2つ搭載したホールボディーカウンターが、3月11日から4月10日まで福島に滞在した173人の検査に用いられた。平均滞在日数は4.8日だった。内部被ばく量は、急性吸引のシナリオに基づいた推定量に換算され、そして預託実効線量と甲状腺被ばく量が評価された。I131、Cs134とCs137が、30%以上で検出された。福島に3月12日から18日まで滞在した人達では、検出率がそれぞれの放射性核種について約50%高く、3核種合わせると44%高かった。最大預託実効線量と甲状腺等価線量は、それぞれ1 mSvと20 mSvだった。この調査において対象者と対象居住区域は限られているが、この結果から、事故直後の福島での放射性物質の取り込みによる内部被ばく量は、恐らく確定的または確率的健康影響を及ぼさないであろう。

***


上記の論文の元となったと思われる論文が、放射線医学総合研究所 平成24年7月10日(火)・11日(水) 第1回国際シンポジウム「東京電力福島第一原子力発電所事故における初期内部被ばく線量の再構築」議事録PDFの35−39ページ(ドキュメントの48−52ページ) に掲載されている。https://docs.google.com/file/d/0B3fFCVXEJlbvVUNqc0FvdXJqdTA/edit
福島第一事故後1ヶ月内の福島県への短期滞在者の内部被ばく量の遡及的評価

Retrospective Assessment of Internal Doses for Short-term Visitors to Fukushima within One Months after the Nuclear Power Plant Accident


アブストラクト

長崎医科大学のホールボディーカウンターを用いて、福島県の短期滞在者の内部被ばく量がモニタリングされてきている。2012年7月の終わりで、合計900人以上が検査を受けた。2011年3月11日から4月10日まで福島県に滞在した173人における最大預託実効線量と甲状腺等価線量は、それぞれ約1 mSvと20 mSvと評価された。


はじめに

長崎医科大学では、1968年から、原爆被爆者、チェルノブイリ原子力発電所付近の住民や放射性医薬品を投与された患者など様々な人達の内部被ばく量を調査するために、ベッド型のホールボディーカウンター(WBC)が使われている。東京電力福島第一原子力発電所での原子力事故後、福島県での短期滞在者の内部被ばくがモニターされている。この人達の内部被ばく量から、放射性物質の取り込みによって、福島県民がどれほどの内部被ばくをしたかが大雑把に分かるかもしれない。


方法(妙訳)

長崎大学のWBCは、NaI(TI)シンチレーション検出器2つ(直径8インチと厚さ4インチ)がそれぞれ光電子倍増管4つと繋げてあり、被験者の上部と下部に位置づけてある。この2つの検知器が、患者の全身を縦方向に、一定のスピードで20分間スキャンした。
甲状腺スキャンが放射性ヨウ素の測定に最善の方法だと分かっていたが、全身スキャンを用いたのは、時間が制限されている中、各患者の全身に存在していて検出可能な全ての放射性物質を測定するのが検査の目的だったからである。


内部被ばく調査は、900人以上に対して行なわれた。初期の被験者は、福島県の浜通りからの避難者であり、住民と出張者の両方だった。地震、津波と被ばく者の援助をするために長崎県から派遣された医療と政府のチームは、もっと後に検査を受けた。この内、173人が、2011年3月11日から4月10日の間に、福島県に4〜5日間滞在した。男性が156人、女性が17人で、平均年齢は42.2歳だった。測定日に得られた内部被ばく量は、各々の被ばくの正確な状況が得られなかったために、エアロゾル粒子(AMAD = 1 μm)の急性吸入と 吸収タイプFを仮定し、吸入日については、福島県での滞在期間の初日と最終日の両方を仮定し、各放射性核種の最初の取り込み量を換算した。さらに、地震と津波の後に公共の水道水の供給と食料の輸送が直ちに止まったため、地元住民と訪問者は店内や冷蔵庫内に既にあった、汚染されてない食べ物だけを食べたので、飲食による取り込みはこの報告では示されていない。そして、預託実効線量と甲状腺等価線量が推定された。


結果

図2(A)は、3月11日から4月10日の間に福島県に滞在した173人のうち、内部被ばくをしていた人数を示している。

I-131、Cs−134とCs−137が検出されたのは、それぞれ55人、67人と56人だった。Cs−134とCs−137検出の人数差は、Cs−134とCs−137の低エネルギーピークの分離度が悪かったからである。各放射性核種が検出された人数の、全被験者における割合は、3核種全てで30%以上だった。3核種全部が検出されたのは、45人の被験者からで、全体の26%だった。I-131は、Cs-134が検出された67人のうち48人(71.6%)で、Cs-137が検出された56人のうち45人(80.4%)で検出された。(表1)


しかし、I-131は、検査期間の後半では、不検出か、またはほとんど見られなかった。例えば、図3は、3月と4月に福島県に2度行った1人の被験者においてI-131から放出されたγ線の全身のエネルギー・スペクトラムである。3月13日から18日の最初の滞在時には大きなI-131のピークが見られたが、4月12日から21日の2度目の滞在時には、ピークが見られなかった。

最大推定被ばく量は、I-131が140kBq、Cs-134とCs-137が16kBqだったが、結果は個人によって広範囲で異なった。最大預託実効線量は、I-131、Cs-134とCs-137の合計で1mSvであり、ほとんどがI-131の寄与によるものだった。同じ人物における甲状腺被ばく量は20mSvだった。他の被験者では、預託実効線量は0.1mSv以下で甲状腺等価線量は2mSvだった。


考察

福島第一原子力発電所事故後の正確かつ信頼できる初期内部被ばく量再構築は、福島県にその時居た人や住民や作業員にとって望ましい。しかし、初期の内部被ばくデータ、放射性物質の濃度と食物の汚染レベルがないために、直接的および間接的な線量推定が困難である。被験者数がかなり少ないが、個人被ばく量は、ある場所でのある時の環境放射線量を反映するかもしれない。故にこの福島県での短期滞在者の内部被ばく量の結果が、地元での調査(原子力安全委員会調査、弘前大学調査、県民健康管理調査内の放医研による推定)による住民の正確なデータに加え、もっと多くの人達の大雑把な被ばく量推定へのヒントとなる希望がある。我々のデータが示唆するのは、大気中の放射能の吸入により、最低でもI-131、Cs−134とCs-137を含む放射性物質の取り込みが、事故後すぐの時期にあったということである。最大預託実効線量は1mSvと低かったが、吸入可能な量は、原発からの距離と風向きによって増えるかもしれない。福島県民の初期の内部被ばく量の実用的な再構築モデルは、内部被ばくの実測値、環境放射線モニタリングによる放射性物質の地理的分布のシミュレーションと原子炉から放出された放射能の正確な推定などを含む、入手可能なデータ全てを考慮して、早急に設立されるべきである。


結論

福島県への短期滞在者の内部被ばく量がホールボディーカウンターを用いて評価された。事故後すぐに福島県を訪問した人達の結果によると、被ばく期間が短くても、I-131、Cs−134とCs-137の複数の取り込みがあったと示唆された。この医療機器は、ヨウ素とセシウムの同位体両方を測定できた。


2013年5月7日火曜日

アルフレッド・ケルプラインによる日本における出生数の性比の分析




アルフレッド・ケルプラインは、ドイツの物理学者でチェルノブイリ事故後の欧州諸国における出生率、乳児死亡率、先天性奇形などのデータを統計学的に分析してきた。

最近では、福島原発事故後の日本での乳児・新生児死亡率のデータを分析している。

そのケルプライン氏のメールからの情報を紹介する。

「日本の出生時の性比(性比=人口における男性の割合)において放射能の影響があるかを調べた結果、2011年10月に性比がかなり低くなっていることがわかった。これは、男児の誕生が女児よりも少なかったということで、チェルノブイリ事故後の1986年11月の、チェコ共和国での性比の減少と類似している。」



ケルプライン氏のメールで言及されていたPeterkaらの研究論文はこれである。

Chernobyl: relationship between the number of missing newborn boys and the level of radiation in the Czech regions.
Environ Health Perspect. 2007 Dec;115(12):1801-6.


ケルプラインの指摘に該当する部分の要点は次のようである。

チェコ共和国では、1950年から2005年の間、1986年11月以外は男児の新生児数の方が女児の新生児数よりも多かった。これは、論文内の図3で示されているように、1986年11月以外の出産児における男児の割合が50%以上であることから分かる。



1986年4月26日に起こったチェルノブイリ事故から7ヶ月後にあたる1986年11月に男児の出生数が減ったのは、事故当時に妊娠3ヶ月目だった男子の胎児において、チェルノブイリ事故の選択的否定的影響があったためだと、この論文では説明されている。すなわち、男子の胎児の自然流産が増加したということになる。

ケルプラインによると、日本で2011年10月に性比が減少したのは、同じような理由で、妊娠3ヶ月目だった男子の胎児の自然流産が増えたからだろうということだ。






2013年4月29日月曜日

若い女の子が死にましたよね。 白血病で。報道陣はよく調べて報道を ちゃんと福島県内の事を調べて発表して下さい!






みなさん、こんばんは。

私は福島第一原発から1.2kmに住んでいました。
着の身着のまま裸で逃げてきました。
今現在港区にお世話になっています。

先月の6日、浪江町、隣の浪江町に入りました。
現状はどんなだったか、わかりますか?みなさん。
安倍総理も行きましたよね。視察に。

家の中に入ったら、友達の家はネズミ
30 cmからの大ネズミが13匹も死んでいました。
ウンコはね1 cmぐらいの、太さがすごい太いウンコだらけです。
そして柱から全部削られて。

ああいうところをなんで安倍総理は見なかったんでしょうか!
中まで見て、ちゃんと視察して下さいよ!

避難解除する前に、ちゃんと水道も、電気、道路、スーパー、歯医者、病院でもつくって、
それからにして下さいよ!

あんな所に帰っても、誰も帰る人なんかいません。
すごいですよ。
それで、後,
報道陣も福島の事をもっと調べて下さい。


この前、若い女の子が死にましたよね。
白血病で。
そしたらすぐに直ちに若い人がマスクかけたそうです。
なんで早くマスクをかけさせてくれなかったのでしょうか

あと、若い人から年寄りから心筋梗塞で結構亡くなっています。

だから早く報道陣はよく調べて報道を
ちゃんと福島県内の事を調べて発表して下さい!

原発は絶対反対です。
自分たちは苦しみましたから。
みなさん、絶対に再稼動を許さないでください。
よろしくお願いします。

2013年4月28日日曜日

福島からの避難者の子ども2人が福島・原発についてなどを語る


「避難区域を広げて欲しい、安全な食べ物だけを食べさせて欲しい。大人たちもだけど、子供たちも強力なマスクをして欲しい。」

2013年4月21日日曜日

山下俊一 2011年3月22日 緊急英語記者会見 語録集

*この記事はPDFでのダウンロードが可能です
https://docs.google.com/file/d/0B68f83tqq7QuUDh6TFFZU0sxMDg/edit?usp=sharing




2011年3月22日に、外国人記者クラブで山下俊一が緊急記者会見を英語で行なった。

動画


この動画を初めて見たのは、1年後の2012年4月頃だったと記憶している。山下俊一の言動の数々を知ってはいたものの、実際にこの英語記者会見を見た時はびっくりした。最初の放射線についての説明は何となくこなせていたようだったが、段々と英語の意味不明さが増して行き、そのうち英語がおかしいだけでなく、言っている内容も変だと分かって来た。日本語での講演や発言などでも十分に変な内容もあったが、英語では特に、放射線健康リスク管理アドバイザーの発言として不適切ではないかと思われるような感情的・情緒的な部分がかもし出されているようだった。

先日、山下俊一の2013年3月13日の米国での英語基調講演の完全英語書き起こしと直訳・意訳の和訳を公表したが、その書き起こしの際も、聞けば聞く程、英語では感情の表現が、場所と立場を考慮すると不必要・不適切に多い人だと思えた。


今回は、2012年8月17日に英語で公表した、この英語記者会見の部分的書き起こしと分析(下記リンク)から、山下俊一の発言の一部を抜粋し、和訳した。

英語基調講演の場合、3月11日と言う日に、山下俊一が米国で一体何を話したのだろうかと言う関心が一般の方々の間で強いだろうと思い、全てをそのままお伝えすると言う意味で一語一句書き起こし、それを、意味が通らない英語そのままの直訳と、何が言いたかったのであろうかと推測した意訳と合わせた。

2011年3月22日の英語緊急記者会見の場合は、元々、一番ひどいと思えた部分のみを一語一句書き起こし、その他の部分は発言の要旨のみを書き起こしてあった。今回の和訳では、一語一句書き起こした部分は、青文字の斜め文字にした。また、この記者会見での発言は、実際に言った事の正確な意味よりも、震災後10日あまりという緊迫した状況の中で、どれほど意味不明な事を意味不明な英語で余計わかりにくくしていたかと言う事を示すために、少し意訳をした直訳のみにした。正直、一体何が言いたいのか分からない部分もあり、完全に文章が整った意訳を準備することができなかったと言うのもある。

万が一、意味が通らない文章があっても、それが山下俊一本人の言葉に忠実であると受け止めて頂けると幸いである。

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“International regulation of radiation safety depends on linear, non-threshold models. This is a model.  It’s not a real finding on how to give the safety levels.  There are a lot of the gray zones.  But we know more than 100 mSv, especially internal and external, cause the risk of radiation cancer. What happened around Chernobyl?  Radiation caused the dose responsive damages at chromosomal levels, DNA levels, and cell levels.  Even low dose.  But it’s very difficult to prove the human levels, especially health levels.  We cannot detect such kind of low dose effect for the human bodies for long life lives.  Less than 100 mSv, it’s we don’t know if it’s linear threshold or such kind of the different curve.”

「放射線安全の国際規制は、LNT(しきい値なし直線)モデルに依存しています。これはモデルです。どうやって安全基準を決めるかを実際に見つけ出すものではありません。グレーゾーンがたくさんあります。しかし、私達は、100ミリシーベルト以上だと、特に内部被ばくと外部被ばくでは、放射線癌のリスクがあると知っています。チェルノブイリで何が起こったか?放射線は、染色体レベル、DNAレベル、そして細胞レベルで線量反応性の損傷を起こしました。低線量でさえも。しかし、人間レベル、特に健康レベルを証明することは大変困難です。私たちは、長きにわたる一生の、人体へのそのような低線量効果について、追尾することはできません。100ミリシーベルト以下だと、しきい値直線なのかそのような違うカーブなのか知りません。」

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“Radiation induces cancer.  But nobody can diagnose because there is no radiation signature.  Limitation of science is very clear.  Less than 100 mSv, generally speaking it’s a safe level, but we don’t know.  We cannot prove scientifically if it’s dangerous or not.  So therefore we give the more safety range, less than 50 mSv.  This is kind of the philosophy of a concept to make the radiation safety regulation.”

”放射線は癌を誘発します。しかし、放射線のシグナチャーが存在しないので、誰にも診断できません。科学の限界はとても明白です。100ミリシーベルト以下は、一般的には安全なレベルと言われてますが、私達は知りません。危険なのかどうかを科学的に証明することができません。だから、50ミリシーベルト以下という、もっと安全な範囲を私たちは定めたわけです。これが放射線安全規制を作る哲学の概念のようなものです。”
                                                            
                                                              * * *

“Please remember latency, dose response and age dependence.  Because of this age dependence, nobody in this room has to worry about it at all.  Only children and pregnant women.  Also, please remember observatory period is very long.  In 10 to 30 years down the road other risk factors come into play.  Radiation is only one of the risk factors that cause health impact.  Of course there is genetic susceptibility, but this is complex and combined.  It’s difficult to prove radiation-induced diseases below 100 mSv.”

”潜伏期、線量反応と年齢依存のことを覚えてください。この年齢依存のおかげで、この部屋にいる誰もが(放射線について)全く心配しなくても良いのです。子供と妊婦だけです。また、観察期間がとても長い事を覚えて下さい。10年、30年後には、他のリスク要因が介入してきます。放射線は、健康に影響を与えるリスク要因のひとつにすぎません。もちろん、遺伝的感受性というものはありますが、これは複雑で合体しています。100ミリシーベルト以下では放射線被ばく誘発性の病気を証明するのは困難です。”

                  * * *

“Chernobyl on April 26, 1986.  On May 1, people walked around without any prohibition.  People ate radio-contaminated food and drank radio-contaminated milk without any specific regulation by the former Soviet Union. Cause of radiation cancer is really increased by such activities.  I-131 has disappeared, but Cs-137 is still there. Even 30-km zone is still prohibited to live even after 25 years.  Chernobyl Sasakawa Program was established at five centers and has screened more than 200,000 children who were 0 to 10 years of age at the time of the accident.  We collected many data.  So we only have health effect of radiation fallout during these time periods. Very unfortunate, but Hiroshima/Nagasaki provided external radiation data and Chernobyl internal radiation data in local residents.  Source of the radiation in Chernobyl is from the food chain, which has high correlations to what is occurring in Fukushima.”  

”チェルノブイリは1986年4月26日。5月1日には人々は何の禁止もなく歩き回りました。旧ソビエト連邦の特定の規制が全くない状態で、人々は、放射能汚染された食べ物を食べ、放射能汚染された牛乳を飲みました。放射線癌の原因は、そのような行動で本当に増加させられます。ヨウ素131は消えましたが、セシウム137はまだあります。30キロ圏内でさえも、25年経った後でさえもまだ住む事が禁じられています。チェルノブイリ笹川プログラムは5カ所のセンターに設置され、事故当時に0歳から10歳だった20万人の子供のスクリーニングをしました。私達はたくさんのデータを集めました。だから、私達だけが、これらの時期の放射能フォールアウトの健康影響を持っています。大変不幸なことに、広島・長崎は外部被ばくデータを、チェルノブイリは地元の住民での内部被ばくデータを提供しました。チェルノブイリでの放射線の原因は、食物連鎖からで、これは福島で起こっていることと高い相互関係があります。”


“On the childhood cancer it increased 5 to 10 years after Chernobyl, peaking at different times depending on the age group.  Currently there is no more childhood cancers, but adolescent cancers are still at high level because of critical age, especially 0 to 10 years at the time of Chernobyl accident. This is due to age factors and also the consumption of contaminated milk with radioactive iodine hitting thyroid gland.  It is not atmospheric or environmental such kind of ‘radionucleotide’ but from food consumption.”

”小児癌についてはチェルノブイリから5〜10年後に増加し、年齢グループによって異なる時期にピークが見られました。現在では小児癌はもうありませんが、特にチェルノブイリ事故当時に0歳から10歳という決定的な年齢のために、思春期の癌はまだ高いレベルです。これは年齢要因のせいですが、また、放射性ヨウ素で汚染された牛乳の摂取が甲状腺を標的にしたためでもあります。大気中や環境中のそのような放射性物質(注:実際にはradionuclideと言わず、独自の造語のradionucleotideと言っていた。)でなく、食物摂取のためです。

                                                              * * *

“Internal radiation dose estimation is very, very difficult, almost impossible.  But we tried different scientific approaches and then we showed internal exposure, as similar to external exposure, of radioactive iodine can cause childhood cancers.  So therefore this is really evident we should stop to give the contaminated milk to the children in this kind of Fukushima areas.”

「内部被ばく量推定はとてもとても困難で、ほとんど不可能です。しかし、私達は異なる様々な科学的アプローチを試し、そして放射性ヨウ素の内部被ばくは、外部被ばくと同様に、小児癌を引き起こすことを示しました。だからすなわち、これは本当に明らかなのですが、このような福島の地域の子供達に放射能汚染された牛乳を与えるのはやめるべきです。”

                                                              * * *

“At the standard point of nuclear safety governance of mechanism in Japan, this is exactly unpredictable.  Even in Japan we prepared for this kind of accident, but it completely destroyed our such kind of scenario.  What they are received inside of the peoples, the highest may be 400 mSv or the highest may be 1000 mSv.  I told you the radiation effect is very clearly seen more than 100 mSv, but less than 100 mSv we don’t know what really happen.”

”日本におけるメカニズムの原子力安全管理の標準的な点では、これは全く予測不可能です。日本においてでさえも、私達はこのような事故に備えましたが、しかしそれはそのようなシナリオを完全に破壊しました。人々の中で受け取られているものは、最高で400ミリシーベルトかもしれないし、1000ミリシーベルトかもしれません。放射線の影響は100ミリシーベルト以上だと明らかに見られますと先ほどお話しましたが、100ミリシーベルト以下では、本当に何が起こるのか分かりません。」
                                                        
                                                              * * *

“Too much worry is not good.  To disturb with your life, even to destroy spiritual mentality.”

「心配し過ぎるのは良くありません。生活を妨害すること、スピリチュアル精神を破壊することさえも。」

                                                              * * *

“People who evacuated from 20 km, local residents are completely safe.  We don’t need to worry about their health impact at all.  Very sadly, foreign journalist, even Japanese, announced or make misunderstandable information to the public.  That’s the one important point is the effect of radioactive iodine.  Radioactive iodines accumulate selectively into the  thyroid gland, because iodine is the source of thyroid hormone.  So therefore the thyroid should be avoided to be exposed to the radioactive iodine.  So therefore IAEA or WHO or international radiation safety network give a recommendation to block thyroid before expose to radioactive iodine.  It’s true.  It’s true.  So therefore, we prepared, already, this kind of the stable iodine to block when some level of the radiation enters into the bodies.  But what is the dangerous dose?  This is very important.  I told you 100 mSv is, less than 100 mSv we cannot say anything about the dangers.  So concerning to this kind of the regulations in Japan, we took 50 mSv may be dangerous for childrens (sic) or neonates.  So we should avoid exposure to more than 50 mSv.  So once we predict the people were, may exposed to more than 50 mSv, the government order to give stable iodine.  But it’s not properly correct.  As I told you this times of evacuation mechanism is completely destroyed.  People at far evacuated from 3 km to 10 km and then 20 km.  It means the people evacuated to the safe areas.  However, after that, government said please stay to people who evacuated, to a stay within between 20 to 30 km.  It’s kind of the strain.  If that area is still some dangerous they should go out 30 km.  But the government the past one week people still inside.  What message from this?  I would have to ask the Japanese government.  But anyway I guess probably they thought 20 to 30 km’s local residents are still safe.”

”20キロ圏内から避難した人達、地元の住民は完全に安全です。その住民の健康被害を心配する事は全くありません。大変残念なことに、海外のジャーナリストや、日本のジャーナリストでさえも、誤解が生じ得るような情報を一般の人達に向けて公表しました。重要なポイントは、放射性ヨウ素の影響です。ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料なので、放射性ヨウ素は甲状腺に選択的に溜ります。だからすなわち、甲状腺には放射性ヨウ素への被ばくを避けてもらわねばなりません。だからすなわち、IAEAやWHOや国際的な放射線安全ネットワークは放射性ヨウ素への被ばくが起こる前に甲状腺をブロックすることを推奨しています。本当です。本当です。だからすなわち、私達は既に、ある程度の放射線が体に入った時のために、このような安定ヨウ素剤を準備しました。しかし、危険な線量とは何なのか?これが大変重要です。先ほど100ミリシーベルトは危険だとお話しましたが、100ミリシーベルト以下では危険性について何も言えません。だから、日本でのこのような規制に関しては、私達は、子供や新生児には50ミリシーベルトが危険かもしれないとしました。だから私達は、50ミリシーベルト以上への被ばくは避けるべきです。だから、50ミリシーベルト以上の被ばくがあったか、またはあるかもしれないと予測したら、政府は安定ヨウ素剤の投与を命令します。しかし、それは適切に正しくありません。先ほどお話したように、今回の避難メカニズムは完全に破壊されています。遠くにいる人々は、3キロ圏から、10キロ圏、そして20キロ圏から遠くに避難しました。それは、人々が安全な地域に避難したということです。しかし、その後で、政府は避難した人に、20〜30キロ圏の間に留まって下さいとお願いしました。それは重い負担のようなものです。もしもその地域がまだ危険ならば、彼らは30キロから出るべきです。しかしこの一週間政府は人々がまだ屋内。(注:この一週間、政府は住民に屋内待機の継続を命じています、と言いたいのだと思われます。)これはどういうメッセージか?日本政府に聞かないと分かりません。しかし、とにかく、多分政府は20キロから30キロ圏内の地元住民がまだ安全だと思ったのではないかと思います。”

                                                              * * *

“Their predicted thyroid dose are really maybe less than 50 mSv.  So far no order of stable iodine administration are very important.  It means other area of people they don’t need to take stable iodine.  No peer (sic) is essentially needed so far. This is important.  Depend on the countries regulation levels are different.  Some country took 100 mSv of the guideline to safe areas.  In Japan I recommend the 50 mSv.  But I don’t know this type of approaches still very importantly show us safety level is highly regulated. Very safe.  Safely regulated.  And also secondly the administration of stable iodine is very important.  The timing just before receiving radioactive iodine the stable iodine can block or compete to enter the radioactive iodine into the thyroid gland.  So therefore such kind of the chronic stage of the radiation exposure including radioactive iodine it is very difficult to judge when we give the stable iodine.  Because very low.  Low dose of the radioactive iodines cannot influence the thyroid gland directly because the effect of radiation in the cell damages is very, very low.  So just before the exposure to be predicted into thyroid gland, if we received some certain amount of the stable iodine, 90% of the inhibition occurred.  Even the 8 hours after exposures 40% are inhibited.  But one days after it already exposed, no effect at all.  So it is very crucial, very important to administer stable iodine immediately after exposures.  So we already missed such kind of the timings, because people already evacuated within 20 km to the 30 km. And also there are no such kind of the safetyness(sic) for the using the such kind of the stable iodine to block the thyroid gland.  Of course any other radioactivities cannot be blocked by stable iodine.

”その人達の甲状腺予測線量は実際に多分50ミリシーベルト以下かもしれません。今の所は、安定ヨウ素剤投与の命令はあまり重要ではありません。それは、他の地域の人々は、安定ヨウ素剤を摂取する必要がないということです。今の所、実質必要ないのです。これは重要です。国によって規制レベルが異なります。ガイドラインの100ミリシーベルトを安全な地域に持って行った国もあります。日本では、私は50ミリシーベルトを推奨します。しかし、安全レベルを高く規制するという、このようなアプローチが重要視されているということが、私には分かりません。とても安全です。安全に規制されています。そしてまた次に、安定ヨウ素剤投与がとても重要です。放射性ヨウ素を受け取る直前の瞬間は、安定ヨウ素剤が放射性ヨウ素が甲状腺に入るのをブロックするか、甲状腺に放射性ヨウ素が入り込もうとするか、競争となります。だからすなわち、放射性ヨウ素を含んだ放射線被ばくの慢性的なステージでは、いつ安定ヨウ素剤を投与するかの判断が非常に困難なのです。なぜかというと、とても低線量だから。低線量の放射性ヨウ素は、細胞損傷における放射線の影響がとてもとても少ないために、甲状腺に直接影響を与える事ができないのです。だから、甲状腺への被ばくが予測されるすぐ前に、ある分量の安定ヨウ素剤を受け取ったら、90%の抑制が起こりました。被ばくの8時間後でさえも、40%が抑制されます。しかし被ばくの一日後には、全く効果がありません。だから被爆後ただちに安定ヨウ素剤を投与することが、非常に決定的で大変重要です。だから、私達は、人々が20キロ圏内から30キロまで既に避難したために、そのようなタイミングはもう失ってしまいました。そしてまた、甲状腺をブロックするためにそのような種類の安定ヨウ素剤を使うことの安全性もありません。もちろん、他の放射能は安定ヨウ素剤でブロックされません。

General people, local residents, they don’t need to take such kind of stable iodine because of side effect problems and Japan is a high rich area of iodine intake.

一般の人達、地元住民達は、副作用の問題もあるし、日本はヨウ素摂取に大きく富んでいる地域なので、そのような安定ヨウ素剤を摂取する必要はありません。

Stable iodine is the kind of the complementary approaches to block the thyroid.  If we predict we will be exposed coming in 2 or 3 hours, they should evacuate out of that area.  So it means the people who are already evacuated to the 20 to 30 km they don’t need to take such kind of the stable iodine.  If necessary, if needed, they should go away, and away from the 30 km.

安定ヨウ素剤というのは、甲状腺をブロックするための、ある種の補足的なアプローチです。2〜3時間後に被ばくをすることが予測されるとしたら、その地域から避難するべきです。だから、20〜30キロ圏に既に避難した人達は、そのような種類の安定ヨウ素剤を摂取する必要がありません。もしも必要なら、必要になったら、30キロ圏より遠くに行くべきです。

So this is the kind of the important point to recognize what about the stable iodine effect.  So Japan Nuclear Safety Commission already made the special guideline in 2002 of April.  This is called the Disaster Countermeasure Office.  So they said the person who will be evacuated to receive more than 100 mSv of projected thyroid dose at the site of evacuation they are target to be administered the stable iodine.  So therefore in Japan we don’t do distribution of stable iodine.”  

だから安定ヨウ素剤の効果に関してはこのようなポイントを認識するのが大事です。そして日本原子力安全委員会は既に、2002年4月に特別なガイドラインを作りました。これは、災害対策本部と呼ばれています。だから、避難した人が避難所で甲状腺の予測線量が100ミリシーベルトを超える場合、安定ヨウ素剤投与のターゲットになります。だからすなわち、日本では、安定ヨウ素剤の配布をしません。”


The following was actually Yamashita’s concluding statement.

“This is a couple of the important topics I explain but the level of radiation I today explained to you is mSv.  Millisievert is kind of the concern information.  But microsievert per hour, we don’t need to worry about.  This is a clear message.  Even background 0.002 microsievert, here in Tokyo 1 microsievert, Fukushima it’s 20 microsievert per hour, it’s still safe because millisievert is a very dangerous zone.  You are talking about microsievert.  It’s a nonsense.  So please remember, concerning the health effect, health impact, the dose are very crucial.  From zero to the 10,000 times a day, always appear but the health impact is unusual.  So this is really my message as an adviser to Fukushima government.  Maybe my comment is, Japanese government they don’t like me, my government, my comment, but anyway, we need to, it’s very happy, today, in front of you, to introduce how we can approach to the health conditions of Fukushima people based on science.”

(注:下記が実質、記者会見の締めの言葉だった。)

”これは重要なトピックをいくつか説明しますが、今日説明した放射能レベルはミリシーベルトです。ミリシーベルトはちょっと心配な情報です。しかし毎時マイクロシーベルトは心配する必要がありません。これは明白なメッセージです。バックグラウンドでさえ0002マイクロシーベルトで、ここ東京では1マイクロシーベルト、福島では毎時20マイクロシーベルト、それでもまだ安全です。なぜかというと、ミリシーベルトが大変危険なゾーンだからです。マイクロシーベルトの話など、ナンセンスです。だからどうか、健康影響、健康被害に関しては、線量がとても決定的なのだと覚えていて下さい。一日に0回から1万回でも、(放射線は?)いつも現れますが、健康被害は稀です。だからこれは、福島県政府へのアドバイザーとしての私からの本当のメッセージです。私のコメントはもしかしたら、日本政府は私が好きではないかもしれません。私の政府、私のコメント、でも、とにかく、やらねばなりません。今日は、こういう場で、福島県民の健康状態への科学に基づいたアプローチをご紹介できて、とても幸せです。”


                                                              * * *

(注:質疑応答セッションでは、質問への答えの内容のみならず、氏の態度や意味不明さに拍車がかかったように思われた。)

最初の質問者は、山下俊一の発言内容は、マイクロシーベルトやミリシーベルトという放射線測定単位が毎時なのか、1日につきなのか、年間なのか、1度きりなのかという時間指定が明確でないので全く意味がなかったと苦情を述べた。

次の東京の放射能レベルと雨に関しての質問への返答の抜粋。

“If radioactive particles exist, worry about rain.  For the amount of radioactivity in Tokyo area, rain is important to wash out such kind of fallout in this area.   You don’t need to worry about staying in Tokyo for one month or even a whole year.  It’s μSv.  Yeah, very clear.”

”もしも放射性粒子が存在するなら、雨の心配をしてください。東京での放射能レベルでは、雨はそのようなフォールアウトを洗い流すのに重要です。1ヶ月でも1年でも東京に滞在することに全く心配する必要はありません。マイクロシーベルトですから。ほーら、とても明らか。”

                                                           
サイエンス誌のデニス・ノーマイルは、米国NRC(原子力規制委員会)の委員長が50マイル(80キロ)の避難区域を勧告していることが正当化されるかと質問した。他国の原子力規制機関の長による勧告が日本政府の勧告と食い違っている場合に日本での状況にどのような影響があるかと尋ねた。

山下俊一は、放射能に関する様々な勧告を「一致」させることは大切だが、個人的には、正確な情報が全くないのに、何故米国人が80キロまで避難するのか理解できないし、その上、日本政府は外国人の安全を決して保証していないと述べた。そして感情的に次のように述べた。

“So therefore Japanese should stay here in Japan.  It’s a small island.  It’s our country. We love the Japan.  So people anyway to save and support Fukushima Prefectures (sic).  Yeah? “

”だからすなわち、日本人はここ日本国内に留まるべきです。小さな島です。私達の国です。私達は日本を愛しています。だからとにかく人々は福島県を救ってサポートして下さい。ね?”

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さらに山下俊一は、科学的には放射能フォールアウトは20キロ圏外では危険ではなく、もしも危険であれば20キロ圏から避難をさせると述べた。米国の勧告は理解できるが、日本の人達に誤解を招いて不安を与えると苦情を述べた。

                                                               * * *

食物、水や海産物の安全性についての質問には、日本には食べ物についての本当の安全基準規制はないが、農林水産省が汚染食品が流通しないようにすると信頼していると述べた。食べ物の生産は止まっているし、地元で作られた農作物は、福島県だけでなく茨城県からも他都道府県に流通されていないと説明し、感情を込めて次のように述べた。

”皆さん、心配し過ぎです。農林水産省が、地元の農作物を守るために、どのようにして食べ物の安全性を支持して保証するかと言う事と取り組むのが重要でした。”

海産物に関しては、自分には十分に説明できないが放射能には半減期というものがあり、放射能レベルはそのうち基準値以下に下がる、と述べた。

                                                             * * *

ヴォイス・オブ・アメリカのスティーブ・ハーマンは、地震直後に福島県に一週間滞在したが、伊達や浪江のような場所では一週間ずっと、放射線レベルが継続的に毎時100マイクロシーベルトを超えていたが、山下俊一の意見では集積線量がいつ危険なレベルに達するのかを質問した。

山下俊一は、風向き、気候、気温や地域の地形によって、放射能フォールアウトの拡散が不均一なために、小さな市町村で放射線レベルが毎時100ミリシーベルトを超えている場所があるのは認識していると述べた。ホットスポットがあるかもしれないが、福島のほとんどの地域は安全だと述べた。もしも可能であるなら、そのような高線量の場所から避難をして、地元で生産されている食べ物を食べたり、そこの水を飲んだりするのをやめた方がいいと推奨した。山下俊一は、福島県はすでにそういう事を推奨しており、それが自分が勧めることでもあると述べた。

                                                              * * *

サイエンス誌のフランス人記者は、もしも本当に危険がないのなら、フランス政府は在日フランス人に日本からの退去を薦めなかったのではないかと尋ねた。また、当日(2011年3月22日)に原子炉から出ている煙についてどう思ったか、原発内で何が起こっているのだろうかと尋ねた。

山下俊一は、重要なポイントは、「国民さえも時々政府の公式発表を信じませんでした。だから、信憑性は大変大切です。」と答えた。そして、原発内で起こっている事については分からないと答えた。自分の仕事は放射線リスクコントロールであり、リスクというのは線量を考慮することであると説明した。その時点までの集積線量は安全だと言えるけど、将来何が起こるかということには答えを持ってないし、質問に対する答えがなくて申し訳ないと述べた。
                                                             
                                                              * * *

インディペンデント紙のデイヴィッド・マクニールは、枝野幸男氏が放射能汚染されたほうれん草と牛乳の摂取をCTスキャンと比較したことが妥当であったか、そして、日本政府は放射能の危険性について正直なのかと尋ねた。


山下俊一は次のように答えた。「医療被ばくとの比較は、説明の方法としては、私は適切であるかどうか分かりませんが、日本人には理解しやすかったのでしょう。医療被ばくはリスクに対して完全に有益であるので、科学的には正確ではありませんでした。人工的な原子力災害の場合、それは完全に不必要な被ばくでした。」

そして、もしも汚染された食品を食べ続けたら、10ミリシーベルト以上の被ばくをするだろうが、日本では、一般市民が食品の安全についてとても注意を払って監視しているので、放射能汚染された食品が流通することはないと信じていると述べ、「だから日本政府を信じて下さい。」と言った。
                                                              * * *

“Information should be accurate and accurately transmitted by you, medias.”

”情報というのは正確であるべきであり、あなた方メディアによって正確に伝えられるべきです。”
                                                           
                                                              * * *

他の記者の1人が、女性、子供や乳幼児に対して異なる安全基準を設定するのが必要ではないかと尋ねた。

山下俊一は、放射能安全規制基準は子供のデータに基づいているので、それは必要でなく、大人の安全基準は子供にも当てはまる、と述べた。

                                                               * * *

タイムス紙のレオ・ルイスは、次のような質問をした。「日本での危機時の問題は、誰が責任を取るかと言う事です。あなたのアドバイザーというタイトルはとても広範囲に渡るタイトルですが、そのアドバイザーとしての役割の中で、福島県の人達の健康に対しての責任を請け負っているのですか?」

“But my situation is very clear. I can advise governors to do something and recommend and those I can share the responsibility together with governors.  It’s very clear.  But most important thing is, seriously, the major respondent is Japanese government.  And also Tokyo, ah, eh, anyway, the nuclear reactor’s companies.  Very important.  They are the first responders, I am sure.  So now what is the problem now?  Local government Fukushima is doing their best, not only this nuclear disasters, the tsunami, earthquakes, but within 30 km, 20 km, they cannot return back.  Even dead bodies they cannot collect.  Because evacuation is ordered from the government.  So the government should take in charge of this kind of the very, very [inaudible] even contradicted, miserable things occured. I or our staff are trying to sacrificing by ourselves to support the Fukushima areas.  Yesterday or two days ago, we met to the local resident, more than 500 to 300.  And they discussed a lot.  They complained a lot.  The government people, they never listen to their direct voice.  I would like to ask all of you, to go Fukushima and to listen to their voice.  And what really they have the problems?  And what is there safe enough to support?  But very unfortunately, infrastructure of a life are still far behind the recoveries. This real problems.  So I would like to appeal to all of you, to pay special attention to Fukushima.  Not only to the nuclear disasters, but people who are residing 20 km, 30 km or all the contaminated areas.  This is a very important message from you as an adviser.”

「しかし私の状況はとても明らかです。私は県知事に何かをするようにアドバイスしたり推奨できて、私は県知事と責任を分かち合えます。とても明らかです。しかし、一番重要な事は、真面目な話、一番責任があるのは日本政府です。そして、東京、あー、えー、とにかく原発の会社です。とても重要です。彼らに一番の責任があるのは確かです。そして、今、何が問題でしょうか今?福島県の自治体は最善を尽くしています。原子力災害だけでなく、津波と地震もありました。でも、30キロや20キロ圏内には、戻る事ができません。亡くなった人達の遺体の回収すらできません。政府が避難命令を出しているからです。だから政府がこのようなとてもとても矛盾さえしている惨めな事が起こったことに対して主導権を持つべきです。私や私のスタッフは、自分達を犠牲にしてでも福島県をサポートしようとしています。昨日か一昨日、私達は500人から300人の地元住民との会合をしました。住民達は、たくさん議論をし、たくさん文句を言いました。政府の人達は、住民の声を直に聞く事がありません。皆さんにお願いがあります。福島県に行って、住民の声を聞いて下さい。何が本当に問題なのか?そこに十分安全であってサポートできるものはあるのか?しかし、大変残念なことに、生活のインフラ構造はまだまだ回復に追いついていません。それが本当に問題です。だから、皆さんにお願いします。福島に特に注意を向けて下さい。原発事故だけでなく、20キロ、30キロ圏や、全ての汚染区域に住んでいる人達にも。これがアドバイザーとしてのとても重要なメッセージです。」

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放射能測定値に関する色々な単位についての質問には、山下俊一は、人々は常に誤解したり、単位を無視したりし、新聞記事なども単位が正しく使われていないために情報が全く間違っていたりすると述べた。しかし山下俊一自身、マイクロレムをマイクロシーベルトにどのように換算して良いのかを知らなかった。単位を標準化するのは決定的に重要であるが、各国において独自の標準化があると述べた。

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“I am also very happy this time, even very sad nuclear disasters, not only Japanese people foreign people now learning to the physics, chemist.  Yeah.  I received a lot of interview from the mass media.  But the journalist they don’t know at all about the nuclear physicist, even that, ah, radiation biologies.  So I really ask all of you to think, to learn together with us what really happened inside of Fukushima.”

「私はまた、今回、こんな悲しい原発事故においても、とても幸せなのです。なぜかと言うと、日本人だけでなく、外国人も物理学や化学を学んでいるからです。ええ。マスメディアからたくさんのインタビューをされました。しかし、ジャーナリストは核物理学者や、放射線生物学について、何も知りません。だから、あなた達皆に本当にお願いします。福島の中で本当に何が起こったのかを、一緒に考えて、一緒に学びましょう」


                                                              * * *

“If you learn physics, you can detect radioactivity even in dust.  Learn physics first.”

「物理学を学んだら、塵の中でも放射能が見つかります。まず物理学を学んで下さい。」

                  * * *

外国人記者の1人が、山下俊一のアドバイスを受けて福島に行こうと思うが、放射能の危険を避けるためにどのような格好をして、どのような行動を取れば良いかと質問した。

“Within 20 km, you don’t have to worry about anything. You can go like this (in regular clothes), without any mask.”  

「20キロ圏内では、何も心配いりません。このように普通の服装で行けるし、マスクも必要ありません。」

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“If you are worried about such things carry a personal dosimeter.”

「もしも心配なら、個人線量計を持って行きなさい。」

“If you worry, please measure.  Radioactivity is easy to measure.”

「もしも心配なら、測定して下さい。放射能は、簡単に測定できます。」

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筑波大学の研究者が、避難区域周辺の住民は、セシウム137やストロンチウム90の土壌汚染のために永久に避難しなければいけないと思うかと質問した。

“I missed this time to introduce about the effect of cesium 137 into the bodies.  Nobody knows how much level is critically hazardous to the cesium to the bodies.  Only we have.  We already monitors nearly 120,000 childrens from 1991 to until now.  So their body also contaminated by cesium 137, very high level to low levels.  So far, that’s within 25 years far out, no specific disease occurred.  So we don’t need to worry about cesium 137.  This is very clear.”

「今回は体内に入ったセシウム137の影響についてご紹介できませんでしたが、どのレベルでセシウムが人体に危険を及ぼすかは分かっていません。私達だけが持っています。私達は既に1991年から今まで約12万人の子供をモニターしてきています。そしてその子供達の体はセシウム137からも汚染され、とても高いレベルから低いレベルまでまちまちです。今の所、25年経っていますが、特定の病気は起こっていません。なので、セシウム137の心配をする必要はありません。これはとても明らかです。」

ストロンチウムに関しては、山下俊一はデータがないからわからないが、このような原子力事故によるフォールアウトからストロンチウムは出るけれど、レベルがとても低いので心配しなくても良いと述べ、最後に次のように述べた。
                                                           
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“We need openness of government to show different varieties of radionuclides.  Very important point.”

「政府は、色んな種類の放射性物質(の汚染)を開示するべきです。大変重要なポイントです。」